
一本の髪は、大きく3つの部分からなっています。
一番外側を「キューティクル」、中間部を「コルテックス」、中心にあるのが「メデュラ」、外側の「キューティクル」がコルテックスを包みこんでいます。
髪の約85~90%を占めるコルテックスは、主にタンパク質からなっており、たくさんの水分が含まれていて、メラニン色素もこの部分に含めれています。
健康な髪の場合、半透明なキューティクルが、髪の内部組織であるコルテックスのタンパク質や水分を守る働きをしています。
しかし何らかの原因でキューティクルが剥がれたりめくれたりすると、コルテックスにあるタンパク質や水分が流出して、髪が乾いた状態になってしまいます。
またキューティクルは通常、うろこ状に規則正しく重なり合っています。うろこ状にきちんと整っていると、髪にあたった光が正反射してツヤが生まれ、見た目もツヤツヤ美しい髪に見えます。
しかし、キューティクルが傷ついてしまうと、形状が乱れて表面がデコボコになり、見た目も髪のツヤがない状態になってしまうのです。パサパサも、チリチリも、キューティクルが正常ではないから、と言えそうですね。
「傷んだ髪はもとの髪にもどる?」
死んだ細胞と生きた細胞の違いは自己修復機能があるかどうかです。生きている細胞の皮膚を切ると痛みがあり出血がありますが、傷は自然と治ります。生きた細胞はダメージを受けても自ら治す、自己修復機能があります。
髪はケアするうえで認識して頂きたいのは、
髪の中でも根本の毛根部分だけは生きているため分裂して伸びてきますが、伸びてきた髪は爪と同じく、既に死んでしまった細胞なので「自己修復機能」はありません。
髪や爪を切っても、強くさわっても、痛くないのはこのためです。
そして、一度痛んだ髪を「元に戻す」ことは不可能です。
ただし、この先、生えてくる部分をなるべく傷めない。傷つくスピードを遅らせる。髪の状況が良くなるように施術し、徐々にダメージの蓄積もなくなり、髪を扱いやすくすることは可能です。
そして、傷めないようにする、毎日の髪のダメージケアも大切です。
所沢、新所沢 美容室 キアロ ヘア ビューティ